劇団インフルエンザとは

 劇団インフルエンザ」は、横浜に誕生した新しい劇団です。
 形式的な演劇概念に捉われず、自由に変化し進化していく、まるでウイルスのような流動的形態を持つ劇団です。固定された役者が存在するわけではなく、演目や状況に応じて、さまざまな役者が結びつき、変幻自在な演劇空間を演出して行きます。
 そういった個々の個性を結び付けているのが、「遊び」です。「遊び」は、さまざまな文化の原型的な要素であり、「劇団インフルエンザ」の最も大切な概念だと考えています。

   オランダの歴史学者ホイジンガは、名著「ホモ・ルーデンス」のなかで、「遊びは、文化より古い」と書いています。「ホモ・ファーベル( 作る人)」より、ホモ・ルーデンス( 遊ぶ人)」が先にあり、ヒトはもともとから“ 遊び者”であると定義しています。また、遊びには「緊張、平衡、安定、交代、対照、変化、結合、分離、解決」などがあるとしたうえで、そこから生じる遊びの共同性にも言及しています。
 そう考えると、演劇こそ遊びであり、演劇の本質は「遊び」なのです。ホイジンガの言葉を借りれば、「遊びはものを結びつけ、そしてまた解き放つ」。

   また「遊びは人間がさまざまの事象の中に認めて言いあらわすことのできる性質のうち、最も高貴な二つの性質によって充たされている。リズムとハーモニーがそれである」と言うとおり、私たちの芝居においても、無垢なるリズムとハーモニーは根源的なものとして捉えています。
 思い出してください。
 小さい頃、神社の境内や空き地で遊んだ“ かごめかごめ” や“ だるまさんが転んだ” といった遊びを!
 そこに宿る本能的なリズムとハーモニーを!遊びが奏でる協調性のおもしろさを!
 私たち「劇団インフルエンザ」の原点はそこにあるのです。